専門外来のお知らせ

当院では毎月、大学教員をお招きして整形外科・神経外科の専門外来を行なっております。

次回の専門外来の予定は下記の通りです。

9月19日 13:00−17:00

9月26日 13:00−17:00

歩き、走るという行動は動物たちが健やかに生活するために必須の行動です。

整形外科・神経外科疾患では運動機能が低下し、生活の質が低下してしまいます。

動物たちの豊かな暮らしのため、体の痛みや歩き方の異常で気になる症状がありましたらご受診をお勧めいたします。

専門外来は予約制ですので、事前にご連絡ください。

 

専門外来での診断・治療例

※ M・ダックス 10歳

問診:抱きかかえるときにキャンと鳴いた、どこか痛そう

整形外科学的検査:肩関節伸展時疼痛、肩関節の外転域増加

レントゲン検査:肩関節の骨関節炎

診断:肩関節不安定症

治療:内科療法(消炎鎮痛剤の処方と安静)

 

※ ジャックラッセルテリア 7歳

問診:散歩中に歩き方がおかしくなった、後ろ足が痛そう

整形外科学的検査:膝関節腫脹、膝関節の不安定性(脛骨前方引き出し徴候、脛骨圧迫試験)、膝関節伸展時疼痛、膝関節屈伸時のクリック音

レントゲン検査:膝関節液増加、脛骨前方変位

診断:前十字靭帯断裂、半月板損傷疑い

治療:関節鏡手術(断裂靭帯切除、半月板処置)、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)

 

※  T・プードル 7歳

問診:時折、後ろ足をケンケンしている。以前から後ろ足を伸ばする仕草が気になっていた。

整形外科学的検査:膝蓋骨内方脱臼グレード3、膝関節の不安定性(脛骨前方引き出し徴候、脛骨圧迫試験)膝関節伸展時疼痛

レントゲン検査:膝蓋骨内方脱臼、関節液増加、脛骨前方変位、骨関節炎

診断:膝蓋骨内方脱臼グレード3、前十字靭帯断裂

治療:関節鏡手術(断裂靭帯切除、関節内精査)、膝蓋骨脱臼整復(滑車溝造溝、内側支帯解放、外側支帯縫縮)、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)

 

※ T・プードル 10ヶ月齢

問診:後ろ足を浮かせている。痛そうにしている

整形外科学的検査:大腿筋肉の萎縮、股関節伸展時疼痛

レントゲン検査:股関節大腿骨頭の変形

診断:レッグ・カルベ・ペルテス病

治療:大腿骨頭切除術(FHO)

 

※M・ダックス 11歳

問診:数日前から右側の後ろ足がふらついていたため、近くの動物病院を受診したら椎間板ヘルニアと言われた。薬を飲んでいても改善しない。おしっこが出なくなってしまった。

神経学的検査:後肢脊髄反射亢進(UMNS)、固有位置感覚低下

CT検査:脊髄造影CT検査で第11胸椎と第12胸椎間右側で脊髄圧迫病変を検出

診断:椎間板ヘルニア(ハンセンⅠ型)グレード4

治療:片側椎弓切除術(Hemilaminectomy)