専門外来のお知らせ

当院では毎月、獣医科大学の教員をお招きして整形外科・神経外科の専門外来を行なっております。

大学の教員による診療です。科学的根拠に基づいた診療を行なっております。

次回の専門外来は下記の通りです。

6月20日 日曜日 13:00〜17:00

6月26日 土曜日 13:00〜17:00

歩き、走るという行動は動物たちが健やかに暮らすために必要です。ご家族の一員である動物たちの豊かな生活のために、気になる症状がありましたら、受診をお勧めいたします。

専門外来は予約制ですので、事前にご連絡ください。

043−252−1303

初診の患者様、セカンドオピニオンの患者様も予約可能ですので、ご連絡ください。

 

専門外来での診断・治療例

※ M・ダックス 10歳

問診:抱きかかえるときにキャンと鳴いた、どこか痛そう

整形外科学的検査:肩関節伸展時疼痛、肩関節の外転域増加

レントゲン検査:肩関節の骨関節炎

診断:肩関節不安定症

治療:内科療法(消炎鎮痛剤の処方と安静)

 

※ ジャックラッセルテリア 7歳

問診:散歩中に歩き方がおかしくなった、後ろ足が痛そう

整形外科学的検査:膝関節腫脹、膝関節の不安定性(脛骨前方引き出し徴候、脛骨圧迫試験)、膝関節伸展時疼痛、膝関節屈伸時のクリック音

レントゲン検査:膝関節液増加、脛骨前方変位

診断:前十字靭帯断裂、半月板損傷疑い

治療:関節鏡手術(断裂靭帯切除、半月板処置)、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)

 

※  T・プードル 7歳

問診:時折、後ろ足をケンケンしている。以前から後ろ足を伸ばする仕草が気になっていた。

整形外科学的検査:膝蓋骨内方脱臼グレード3、膝関節の不安定性(脛骨前方引き出し徴候、脛骨圧迫試験)膝関節伸展時疼痛

レントゲン検査:膝蓋骨内方脱臼、関節液増加、脛骨前方変位、骨関節炎

診断:膝蓋骨内方脱臼グレード3、前十字靭帯断裂

治療:関節鏡手術(断裂靭帯切除、関節内精査)、膝蓋骨脱臼整復(滑車溝造溝、内側支帯解放、外側支帯縫縮)、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)

 

※ T・プードル 10ヶ月齢

問診:後ろ足を浮かせている。痛そうにしている

整形外科学的検査:大腿筋肉の萎縮、股関節伸展時疼痛

レントゲン検査:股関節大腿骨頭の変形

診断:レッグ・カルベ・ペルテス病

治療:大腿骨頭切除術(FHO)

 

※M・ダックス 11歳

問診:数日前から右側の後ろ足がふらついていたため、近くの動物病院を受診したら椎間板ヘルニアと言われた。薬を飲んでいても改善しない。おしっこが出なくなってしまった。

神経学的検査:後肢脊髄反射亢進(UMNS)、固有位置感覚低下

CT検査:脊髄造影CT検査で第11胸椎と第12胸椎間右側で脊髄圧迫病変を検出

診断:椎間板ヘルニア(ハンセンⅠ型)グレード4

治療:片側椎弓切除術(Hemilaminectomy)