前十字靭帯

前十字靭帯は膝にある靭帯の名前です。

人間と同じように、動物の膝にも前十字靭帯はあります。

前十字靭帯の働きは太ももの骨と、すねの骨をつないでいて、膝を安定させています。

前十字靭帯が断裂、損傷すると、後ろ足をうまく使うことができなくなります。

犬や猫のすねの骨の形は人間とは違い、常に前十字靭帯に負荷を掛け続けています。

そのため、人間でおこる前十字靭帯の断裂・損傷の多くは外傷ですが、動物では自然発生的に靭帯が損傷してしまうことが知られています(もちろん外傷によっても損傷します)。

前十字靭帯が部分的に損傷すると、100%の確立で完全に断裂してしまいます。

部分的に損傷をしてしまった時点で治療をすれば、完全には断裂しないとも言われています。

一般的に大型犬では部分断裂から完全断裂へと進行し、小型犬では急に完全断裂する場合が多いです。

前十字靭帯の完全な断裂は、診断しやすいのですが、部分的な断裂は診断が難しく、早期に発見することが困難な病気です。

前十字靭帯の部分的な損傷のサインは歩き方の違和感、痛めた足をかばうような座り方です。

外傷でおこる前十字靭帯の断裂は、多くの場合がボール遊びやフリスビーの最中です。

ご自宅でワンちゃんの後ろ足の異変にお気づきになられたら、診察をおすすめいたします。

鈴木犬猫病院
〒263-0051
千葉県千葉市稲毛区園生町582-1
TEL 043-252-1303
FAX 043-253-8808

診療時間  9:00~19:00
年中無休で診察しております。