【症例紹介】大腿骨粉砕骨折

ねこちゃんの大腿骨粉砕骨折を手術治療しました

骨がバラバラになった骨折のことを、複雑骨折と言ったりするのをよく聞きますが、医学的に複雑骨折とは骨折した部位が皮膚を出てしまうような開放性骨折のことを複雑骨折と言います

今回治療したねこちゃんも手術部位の消毒のため毛刈りをしたとこと、皮膚に小さな穴があいていました。

開放性骨折は、その程度によって5つの段階に分類されています

Ⅰ型:1cm以下の小さな裂創で清潔な状態

Ⅱ型:1cm以上の大きな裂創

Ⅲ(a)型:広範囲にわたる皮膚の剥離

Ⅲ(b)型:広範囲にわたる筋肉や皮膚の欠損

Ⅲ(c)型:血管損傷を伴う広範囲な損傷

今回手術治療をしたねこちゃんはⅠ型の開放性骨折でしたので、通常の骨折治療と比べ抗生剤を複数使用したり、念入りに洗浄を繰り返しておこないました

チタン製のプレートを使用して手術治療を行いました

手術部位での感染も見られず、手術翌日には歩行が可能で、一週間後に歩いて退院できました