【症例紹介】乳腺腫瘍

乳腺腫瘍は未避妊のわんちゃんネコちゃんに多く見られる腫瘍です

乳腺腫瘍の悪性度は犬と猫では異なり、猫の方が悪性腫瘍であることが多いです

切除の範囲や方法は悪性かどうかで分かれます。

乳腺腫瘍は未避妊メスで多く発生しますので、乳腺腫瘍の手術と同時に避妊手術を行うことが一般的かと思います

当院では避妊手術は腹腔鏡での避妊手術をすすめています

理由は様々ですが、痛みが少なく動物へのストレスを軽減することができるほか、腹腔鏡手術ではおなかに小さな穴をあけて手術操作ができますので、腫瘍化した乳腺組織がおなかの中に入ってしまうリスクがとても少ないのでは、と考えています

乳腺腫瘍と同時でなくても避妊手術は腹腔鏡手術で安全におこなうことができます。

今回手術したわんちゃんは片側全部の乳腺(5か所)と反対側の乳腺を部分切除したのでかなり広範囲の切除となりましたが、腹腔鏡手術で避妊手術を行っていますので、表面上の傷は大きくてもおなかをあけたキズは5mmが二か所ですみました

わんちゃんネコちゃんのため、とても大切にされているご家族のために、少しでも体に負担の少ない安全な手術を取り入れています

分からないことや気になることがあればいつでもご相談ください