【症例紹介】前十字靭帯損傷(TPLO)

これまでにもTPLOという膝関節の手術についてはご紹介してきましたが、あらためてTPLOについて実際の治療例と一緒にご紹介します

TPLOとは・・
Tibial Plateau Leveling Osteotomyの略で、日本語に訳すと脛骨高平部水平化骨切り術といいます。
脛骨高平部とは写真の点線で示している部分のことで、膝関節部です。

ワンちゃんの膝関節部は斜めに傾いているので、体重をかけるたびに大腿骨と脛骨とがお互いに離れようとする力がかかっています。

脛骨の斜面の角度を平らにすることで、膝関節を安定させるのがTPLOです。

2Kgの小型犬から70Kgの大型犬までを同じ手術方法で治療できます。

2.0mm TPLO
チワワ 前十字靭帯完全断裂

3.5mm small TPLO
アメリカンピットブル 前十字靭帯部分断裂

骨の一部を切り、金属製のインプラントを使用して、角度を矯正します。
術後1ヶ月は運動は抑えてもらいますが、徐々に歩行訓練とリハビリをおこないます。
骨が癒合すれば、インプラントが壊れる心配もなくなるため走りまわることができるようになります。

痛めた足をケンケンする以外にも、震えている・動きたがらない・食欲がないなどの症状がみられる場合もあります。
ワンちゃんの様子に変化があったら、動物病院で診察してもらうことをおすすめします。

鈴木犬猫病院
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