今回は題名の通り、心臓の血液検査についてです。
心臓から出るホルモンの検査です。
皆がやる検査ではないので少し値段が高いのがネックですが、今回この検査を組み合わせたお蔭で心臓の病気を確定することができました。
心臓の血液検査は
ANP
NT-proBNP
心筋トロポニン
があります。今回ボクサーちゃんで時折失神が見られるということで,心臓のレントゲン検査とエコー検査に加えて、心筋トロポニン検査を追加しました。この検査は心筋に負担があると、高値になってしまうものです。
エコー検査で心臓の動きが悪かったので、病気がありそうだなとは疑っていましたが、30キロ近くある子だったので見落としがあったら大変だと思いオーナーさんの許可を得て検査を行いました。
すると予想通り高値を示しましたので、エコー検査、レントゲン検査、心筋トロポニン検査を組み合わせて、拡張型心筋症と診断することができました。1日2回の投薬を開始し、今のところ失神なく、経過は良好です。
このように1つだけの検査だけでなく、多角的に検査を行うことで、自信を持って診断することができます。
また、咳をする子についても心臓からなのか、呼吸器からなのかを診断するためにNT-proBNPを使うと診断することが出来ますので、咳で悩んでいるオーナーさんは一度検査することをお勧めします。