こんにちは!! 獣医師の崔です
一気に秋を感じる気候になりましたね^^
さて、
夏も終わりましたが、引き続き、ノミやマダニにご注意ください!
今日は、人獣共通感染症SFTS(重症熱性血小板減少症症候群)についてです
人がSFTSに感染すると、消化器症状や神経症状、出血症状を起こし、
なんと!致死率は20%と高く、
2020年5月までに全国で517症例が報告され、うち70人が死亡しているという恐い病気です。
では、どのようにして感染をおこすのでしょう??
①SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染
②感染している犬や猫、野生動物との濃厚接触により感染
※感染動物の中には無症状でウイルスを排泄している場合もあります
病気を未然に防ぐには、第一にマダニを防ぐしかありません!!
マダニって??”(-“”-)”?
マダニはクモ綱に属する節足動物で、血液を栄養として成長します。
日本には約50種類のマダニが生息していて、うち約20種が犬猫に寄生すると報告されています。
例外はありますが、幼ダニ、若ダニ、成ダニの各発育期に別々の動物に寄生して吸血し、雌成ダニは飽血すると自ら離脱して地表に落下します。その後、約1カ月間で数千個の卵を産み落として生涯を終えます。
この吸血時にウイルスが体内に入ってきます。
病気を未然に防ぐには、ノミ・マダニ駆除剤を使用した定期的な予防的な対応を行うしかありません。
マダニが活発に活動する時期は春から秋にかけてになりますが、冬にも感染報告があることから、秋・冬も継続した予防がすすめられます!!
1カ月に1回の予防薬もあれば、
1回の投薬で3ヶ月効果が持続するタイプもあります。(ノミ・マダニに選択的に作用し、動物への高い安全性や効果が確認されています。) 毎月の投薬は面倒だわぁ~という方にはとても便利でおすすめです^^! わんちゃん用はチュアブル(おやつ感覚)タイプ、ねこちゃん用は首筋に滴下するスポットタイプです☆
予防薬は、いろいろな製薬会社からたくさんの種類が販売されています。ご相談いただければ、わんちゃんねこちゃんの生活環境や経済性をふまえ合うものをご案内します^^!
それではみなさま、
季節の変わり目、風邪には気を付けて秋を楽しみましょう♪♪