こんにちは!! 獣医師の崔です^^
そろそろ夏も終わりをむかえようとしておりますが、、、まだまだ暑いですね~
みなさまいかがお過ごしですか?☆
さて、今回は猫ちゃんの後ろ足にできた腫瘍について紹介します~
9歳 マンチカン 男の子
歩き方の異常を主訴に来院されました。右後肢脛部(すね)の腫脹、疼痛がみとめられ、画像検査(レントゲン、CT)と細胞診検査を実施しました。検査結果より悪性腫瘍が強く疑われました。
<レントゲン検査>
<CT検査>
大型の腫瘍が骨を取り囲むように形成されていたこと、悪性腫瘍が強く疑われることをふまえて飼い主様と治療方法を相談した結果、断脚をすることになりました。
・・・術後の経過・・・
3日間の入院期間を終え、退院時には3本足でバランスをとりながら歩いていました。術後10日目で抜糸を行いましたが、その頃には足取りもしかっりしていて、体調も問題ありませんでした。
・・・病理検査結果・・・
軟部組織肉腫(線維肉腫)
線維肉腫とは皮膚の成分をつくりだす細胞が癌化し腫瘤を形成します。猫の線維肉腫は非常に浸潤性が強く(拡大切除が必要)再発が繰り返されるような腫瘍です。
断脚はできるなら避けたい手術だと思いますが、今回の症例では、病変を取り除くことによって激しい痛みから解放することができたと感じています。日頃から身体を触ったり表情や動きを観察すると、体調の変化にはや気づけると思います。コミュニケーションを沢山とりましょう^^!