【症例紹介】レッグカルべペルテス病

10ヶ月齢のトイプードルが左後肢をケンケンするとの事で来院しました

院内での歩き方は、左後肢を床には接地して歩いていますが体重のかけ方が弱く、時折左後肢を浮かせて歩いていました

触診検査では左股関節を伸ばすときに痛そうでした

レントゲン検査では左側の大腿骨頭がまだらに白く、右後肢に比べて明らかに筋肉量が低下していました

成長期の小型犬にはよく見られるレッグカルべペルテス病と診断しました

レッグカルべペルテス病は大腿骨頭の無菌性壊死病とも言いますが、大腿骨頭という大腿骨の股関節部分が壊死してしまう病気です

治療方法は手術により痛めてしまった大腿骨頭を切除します

手術後は左後肢を使って歩くようにリハビリが必要ですが、長期的にみていると健全な後肢と比較して60〜70%程度の機能回復が認められます