獣医腫瘍治療の新たな選択肢「ETC」について

近年、獣医療における腫瘍治療は大きく進歩し、外科手術や抗がん剤治療に加えて、より動物への負担を抑えた治療法が注目されるようになってきました。

その中で、近年新たな治療選択肢として導入が進んでいるのが
**ETC(電気的作用を利用した腫瘍制御療法)**です。

当院では腫瘍治療の新たな選択肢としてETCを導入しました。


**ETCとはどのような治療法?**

ETCは、腫瘍組織に対して電気的な作用を応用することで、腫瘍細胞にダメージを与え、局所の腫瘍制御を目指す治療法です。
正常な周囲組織への影響をできるだけ抑えながら治療を行える点が特徴とされています。

**どのような症例に検討されるのか**

ETCは、すべての腫瘍に適応される治療法ではありませんが、

〇 外科手術が難しい部位の腫瘍

〇 高齢や基礎疾患があり、侵襲的な治療が困難な場合

〇 再発腫瘍や局所管理を目的とした治療

〇 痛みや出血などの症状緩和を目的とした治療

といったケースにおいて、QOL(生活の質)を重視した治療の一つとして検討されることがあります。

**他の治療との併用も可能**

ETCは、単独で行う治療だけでなく、外科手術や抗がん剤治療と組み合わせることで、治療効果や局所管理の向上を目指す場合もあります。
症例ごとに腫瘍の種類や進行度、動物の状態を総合的に評価し、治療方針を決定することが重要です。

**当院の考え方**

腫瘍治療において大切なのは、「治療そのもの」だけでなく、
その子らしい生活をできるだけ長く維持することだと考えています。

ETCは、そうした考え方の中で、選択肢の幅を広げる治療法の一つです。
当院では、腫瘍の種類や状態、飼い主さまのお考えを十分に伺ったうえで、適切な治療をご提案しています。

腫瘍治療についてご不安やご質問がある場合は、どうぞお気軽にご相談ください。