前十字靭帯断裂に対してTPLOを行いました
症例は16歳ビーグル犬で、内科的治療ではあまり改善が見られないため外科治療になりました
前十字靭帯断裂の外科治療は大きく分けると2通りで、1つは前十字靭帯の代わりに人工靭帯を用いて膝関節を固定する方法と、もう一つが膝関節を機能的に安定化するTPLOなどです
人工靭帯の方法に比べてTPLOは手術後、歩き始めるのが早いのが特徴です
人工靭帯の手術では、人工靭帯が緩んでしまうことが報告されており、当院では以上の理由からTPLOをおすすめしています
TPLOが発明されてから26年が経ち、TPLOの術式も大きく変化してきています
術式の変化に合わせて、使用する器具も新しいものが開発されており、今回使用したインプラントは最新のインプラントのうちの一つです
TPLOは円形に切る骨のサイズが小さく、膝関節に近い位置で切る方が良いことがわかってきて、さらに以前と比べて回転矯正する角度が大きくなっています
そのため、プレートは斜め後ろに傾いたものが増えています
今回使用したプレートも斜め後ろに傾いたプレートです
当院では様々な疾患に対応し、より良い治療法を選択できるように新たな器具を導入しています