【症例紹介】脛骨骨折

中型犬の脛骨骨折の手術治療をしました。

骨折は体のどこでも起こり得ますが、治療が難しい骨折がいくつかあります。

骨がバラバラになってしまった骨折や、関節内部の骨折は手術が困難な骨折です。

骨には筋肉がくっついていて、骨に栄養を運ぶ血液は筋肉から入っていますので、筋肉が少ない部分での骨折は手術をした後に栄養が不足して骨の治癒に時間がかかったり、癒合しなかったりすることがあります。

筋肉が少ないため治療が難しい骨折は小型犬の橈骨尺骨骨折が代表的ですが、脛骨もやはり筋肉が少ないため、治療が難しいとされています。

今回治療を行なったわんちゃんはプレートロッド法(プレートとスクリューによる固定と、骨髄内にピンと入れる方法を併用)で治療を行いました。